華道家元池坊の「初生(い)け式」が5日、京都市中京区の家元道場などであった。全国から門弟約1500人が集まり、新年の門出を祝った。
室町時代には始まっていた伝統行事。道場では振り袖姿の女性ら36人が松やバラなどを生け、次期家元の池坊専好(せんこう)さん(53)が一人ずつ指導した。池坊さんも「穏(おだやか)」という題で、赤いナンテンを主にした作品を披露。「昨年は災害の多い1年でした。難を転じてしなやかに、静かで平穏な年となりますように」との思いを込めたという。参加者たちは華道の精進を誓い合った。(徳永猛城)