「なる…オレは…ぜったいに…なる。世界一のジャズプレーヤーに、なる」
満天の星の下で、少年はテナーサックスを吹き鳴らす。舞台は、仙台市を貫く広瀬川の土手――。
「青葉二高」でバスケ部に所属する主人公・宮本大の成長と青春を熱く、真っすぐに描いた大人気マンガ「BLUE(ブルー) GIANT(ジャイアント)」(小学館)の冒頭シーンだ。
仙台の街並み。川の向こうに見える山並み。どこかで見たことがある横丁。作品のそこかしこに描かれる宮城の風景。でも、作者の石塚真一さんは茨城県生まれだ。
この世界観を生み出した仕掛け…