第98回全国高校ラグビー大会最終日は7日、大阪・東大阪市花園ラグビー場で決勝があり、大阪桐蔭(大阪第1)が桐蔭学園(神奈川)を26―24(前半12―17)で破り、初優勝した。
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昨年、高校野球で史上初となる2度目の春夏連覇を果たした大阪桐蔭の野球部の3年生部員も、スタンドから声援を送った。プロに進んだ根尾昂(中日)ら4人は参加できなかったが、1、2年生部員とともに決戦を見守った。ラグビー部員と同じクラスの部員も多く、野球部の主将を務めた中川卓也(3年)は決勝前日、同級生でラグビー部主将のCTB松山千大(3年)に、「最後やから、いい結果で。頑張ってよ」とエールを送った。以前、テレビの収録で松山から、「おれらも優勝するから、見てて」と言われていた。
誓った「アベック優勝」を目の前で見届けた中川は、「ラグビーは素人なので分からないですけど、最後のプレーで(CTB高本)幹也がボールを蹴り出して喜んでいる姿はグッとくるものがあった。自分たちが春夏連覇をしたときと同じくらいうれしい気持ちになりました」と振り返り、「いい刺激にもなりました。またここから、大学に向けて頑張りたい」と語った。
これまでも野球部は同校のラグビー部が出場していない大会でも、花園の決勝を見に来ていたという。西谷浩一監督は、「競技は違うけど日本一になる戦いは、同じ日本一を目指す者として非常に勉強になる。特に今回は同じクラスの仲間がいる。大きな刺激がもらえた」と話した。(小俣勇貴)