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お見合い15年 親友亀と別れ…平成歩んだ名物ジュゴン

作者:佚名  来源:本站原创   更新:2019-1-10 12:02:52  点击:  切换到繁體中文

 

鳥羽水族館(三重県鳥羽市)に、平成とともに成長してきたジュゴンがいる。1986年10月にフィリピンで見つかり、87年4月にやって来た雌の「セレナ」だ。父や姉のように親身に育てる飼育員のもと、「お見合い」や「親友との別れ」など様々な経験を積み、新たな時代を迎えようとしている。


結婚狙って引き取ったが…


入館当時から2011年まで飼育を担当したのは、現在、副館長を務める若井嘉人さん(58)だ。親とはぐれたセレナを引き取った狙いは、「独身」だった雄のジュゴン「じゅんいち」と結婚させ、子孫を残すことだった、と明かす。


ただ、出産できるまで成長した95年3月に行われた初めての「お見合い」は、たった1時間で終わる。


水門でつながった別のプールからセレナがやって来た途端に、じゅんいちは興奮。背後から抱きかかえたり牙をこすりつけたりして「歓迎」したが、セレナは体をくねらせながら拒絶した。若井さんは「このままではセレナを傷つけてしまう」と引き離した。


じゅんいちが死亡する前年の2010年まで、お見合いは実に15年にわたって続けられた。多いときには数日間も一緒のプールに「同居」したが、セレナが身ごもることはなかった。若井さんは「水族館として繁殖は夢で、何としても成功させたかった。たった一度だけうまくいきかかったが、結局ダメ……。それだけが心残り」と振り返る。


入社翌年の93年1月から現在までセレナを担当する半田由佳理さん(45)にとって、印象深い出来事は「親友との別れ」と「食わず嫌いの克服」だという。


セレナが幼い頃からずっと一緒のプールにいた雄のアオウミガメ「カメ吉」は、寄り添って泳ぐ姿が来館者の人気を博し、その友情が絵本になったこともある。カメ吉は09年ごろからえさを横取りしたりセレナに発情したりするようになり、「心が痛んだが、飼育員の使命が先に立った」という半田さんは10年6月、ついに「離別」を決断。セレナの安全を守ることを優先した結論だった。


体長260センチ、体重379キロのセレナは、1日に35キロものえさを食べる。主食のアマモの確保が難しいため、半田さんはじゅんいちの死後から、キャベツやチンゲンサイなど8種類の野菜を代用品として試したが、ほとんど口にしない。


そんなセレナは11年7月、突然、ロメインレタスを口にする。「理由は分からないが、食わず嫌いを克服した」と半田さんが大喜びした瞬間だった。


「まさに、平成とともに生きてきた」と若井さんがしみじみ言うセレナは18年9月、じゅんいちが持っていた飼育日数の世界記録を更新。半田さんは「ジュゴンは60~70年生きると言われており、セレナの人生は半分を過ぎたばかり。これからもずっと見守り続ける」と気持ちを新たにした。


寄り添う飼育員、セレナは「長女」


セレナにとって「父親」代わりの若井嘉人さんと、「姉」のような存在の半田由佳理さんにも大きなトピックがたびたび訪れた。


若井さんは私生活では1986年10月に結婚した。近畿大学農学部水産学科の出身。魚と常に触れ合っていたこともあり、「山があり、川が流れ、アユが遡上(そじょう)する。このイメージで子供に名前をつけよう」と決めていた。


同僚だった妻のさちよさん(57)と3人の子宝に恵まれ、長女は緑さん、次女はあゆさん、長男は洋平さんとそれぞれ名付けた。緑さんはセレナと出会った直後の88年8月生まれで、若井さんは「事実上、長女はセレナみたいなものですけれど」と笑う。


セレナの「夫候補」だったじゅんいちが死亡した翌月の2011年3月には、脳梗塞(こうそく)を患って1カ月の入院を余儀なくされた。帰宅さえままならず、じゅんいちのプールの前で泊まり込んだ日々を思い出し、「あのときは本当にきつかった。無理がたたったのかも」と振り返る。


半田さんは、3人きょうだいの末っ子。セレナの飼育担当になったときは「初めて妹ができた気分だった」。15年11月に、以前から痛めていた左ひざの半月板を断裂する大けがを負う。半田さんを案じてか、セレナは食欲不振に陥った。


半田さんは定年の60歳までセレナの面倒を見たいと考えている。「私の具合が悪くなると、セレナにも連動するみたい。今後は絶対に体調を崩せない」と誓い、現在は揚げ物を控え、野菜中心の食生活に変えるなどして体調管理を徹底している。


セレナの歩み


1977(昭和52)年5月 鳥羽水族館に始めて雌のジュゴン「じゅんこ」が入館


79(昭和54)年9月 雄のジュゴン「じゅんいち」が入館


85(昭和60)年6月 じゅんこ死亡


86(昭和61)年10月 フィリピン・パラワン州エルニドで親とはぐれた雌のジュゴン「セレナ」を保護


87(昭和62)年4月 当時のアキノ・フィリピン大統領から鳥羽水族館に寄贈される


90(平成2)年7月 新鳥羽水族館がオープン


94(平成6)年3月 新鳥羽水族館に「引っ越し」


95(平成7)年3月 初めてじゅんいちと「お見合い」


2007(平成19)年4月 入館20周年で記念イベント


09(平成21)年4月 入館22周年を記念したCD「人魚姫のセレナ」が完成


10(平成22)年6月 「親友」のアオウミガメ「カメ吉」を別のプールに移す


11(平成23)年2月 じゅんいち死亡


12(平成24)年4月 入館25周年でアマモのケーキをプレゼント


17(平成29)年4月 入館30周年で再びアマモケーキが贈られる


18(平成30)年9月 じゅんいちが持っていた飼育日数の世界記録を更新し、1万1476日を達成


取材後記 かわいらしさに感動


セレナを初めて見たのは2010年5月。全国各地の水族館を巡るのが好きだったこともあり、津総局に赴任して間もない時期に鳥羽水族館へ足を運んだ。アシカやラッコなどは各地の水族館にもいるが、「人魚のモデル」ともされるジュゴンは、ここでしか見られない。かわいらしさに感動した覚えがある。


あらためて取材してみると、水族館全体でセレナを見守っているという大きな愛を感じた。惜しむらくは、まだ子どもを授かっていないこと。今後、よきパートナーと巡り合えることを期待している。(安田琢典)



 

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