埼玉県坂戸市の西入間署内で「殺人事件」が発生。アイドルグループ「いちごみるく色に染まりたい。」の5人が捜査に乗り出した――。9日、こんな設定で「110番の日」(10日)をPRする同署のキャンペーンがあった。5人は聞き込み先で110番通報の正しい利用を呼びかけ、「捜査」の模様を自身のツイッターで配信した。
5人が一日署長に委嘱された直後、署員扮する会社社長が死んでいるのを発見。机の上には遺書が。しかし刑事のアドバイスで自殺を装った殺人と見抜き、秘書らから情報を聴いた。
ヒントを得て向かった坂戸市役所で「いたずら電話はやめましょう」と訴えた後、市幹部から副社長が架空事業で市に1500万円を振り込ませたと聞き込んだ。東武坂戸駅で、副社長らしい男が東上線で逃げたとの情報を得て、若葉駅前の商業施設で発見した。
「キャンペーンに影響力を持たせたい」と、署が所属事務所や市などに協力を求めて初めて実現。グループのリーダー鈴丸すうさん(20)は「ドラマを見ているのとは違い、臨場感があって面白かった半面、捜査って難しいと思いました」と話した。(西堀岳路)