プロ野球の福岡ソフトバンクホークスが、本拠のヤフオクドーム(福岡市中央区)と周辺のボールパーク化に乗り出した。「FUKUOKA超・ボールパーク宣言」と銘打ち、投資額は100億円超の規模。核となる球場は大規模改修の真っ最中で、来春には隣接して野球以外の娯楽も楽しめるビルも完成予定。球団の福岡移転30周年の節目となる今季、3年連続日本一に挑む「常勝軍団」が、グラウンド外でも攻めの姿勢で新しい事業を仕掛ける。
収容人数4万人規模に
「総額で100億を超える大きな投資。ホークス史上最大の勝負になります」。越年で改修工事が進んでいるヤフオクドームで7日にあった球団の仕事始めとなる鏡開き。後藤芳光・球団社長兼オーナー代行は球団職員や報道陣らを前に高らかに宣言した。
球団売上高の3~4割相当をつぎ込むという今回の新事業の2本柱の一つが、ヤフオクドームの改修だ。
大きく様変わりするのが外野席。これまで外野スタンド後方にあった「王貞治ベースボールミュージアム」を移設。空いたスペースに新たに座席やラウンジなどを整備し、球場の収容人数を3万8530人から4万人以上に増やす。本拠球場の収容人数としては東京ドームや札幌ドームなどに続く4万人規模になる。
さらに、中堅後方の中央ビジョンも縦と横に5メートルずつ広げて大型化する。球団によると、中央ビジョンの両隣にあった画面とも一体化し、表示面積は1535・5平方メートルで野球場では世界最大。3月2日の阪神とのオープン戦でお披露目される予定だ。
王貞治ベースボールミュージア…