第91回選抜高校野球大会の出場校に選ばれた松山聖陵高校(松山市久万ノ台)野球部の監督(37)が28日から活動を自粛していることが分かった。監督が部員を手で突いている動画がツイッターに投稿されたため。同校は同日、愛媛県高野連を通じて日本高野連に書面で報告。今後の対応については「高野連の判断にゆだねたい」としている。
動画は10秒ほどで、監督が部員1人の顔付近を手で2回突く様子が映っていた。同校は、部員が暮らす寮で撮影されたものと認めた。昨秋に撮影されたとみられる。関係者によると、時間外外出を繰り返していた部員に対して監督が指導したという。
同校は昨秋の四国大会で準優勝し、25日に2年連続2回目となる選抜大会出場を決めた。動画は出場決定にあわせて投稿されたとみられる。同校は26日朝に動画の存在を把握し、「寮生活のルールを守らなかった部員に対する生活指導で、体罰には当たらない」などと説明している。