2020年東京五輪・パラリンピックのボランティアの愛称が、ボランティアの応募者による投票の結果、英語で配役を意味する「キャスト」に決まった。大会組織委員会が28日、発表した。競技会場や選手村で活動する大会ボランティアは「フィールドキャスト」、観光客に道案内などをする都市ボランティアは「シティキャスト」と呼ばれることになる。
昨年12月12日から今月20日までの期間に3万7739人が投票。「キャスト」が最多の1万6187票を獲得した。
その他の候補は「ゲームズアンカー、シティアンカー」が5688票、「ゲームズフォース、シティフォース」が5536票、「シャイニングブルー、シャイニングブルー・トウキョウ(ほか、チバなど自治体名)」1万328票だった。
愛称は一体感を高める目的で、近年の大会で名付けられている。広告会社などから集めた149案から4案に絞り込み、ボランティアの応募者が投票した。
「キャスト」は、東京ディズニーリゾートのスタッフの愛称で使われている。「フィールドキャスト」は、組織委のスポンサー企業のヤマトホールディングスで、配達員の愛称として使われている。組織委の担当者は「いずれも商標などを調べた結果、問題はない」と説明した。