プロジェクションマッピングやAIなどのデジタル技術を駆使して、一足先に「お花見気分」を味わえる体験型のアート展「フラワーズバイネイキッド2019」が、東京都中央区の日本橋三井ホールで29日から始まる。日本橋での開催は4回目で、今年のテーマは「花と伝統×革新」。茶道や和歌など和をモチーフにしている。
28日は報道向けの内覧会が開かれた。メイン展示の「大桜彩(だいおうさい)」は桜の花をかたどったモニュメントや山形から取り寄せた啓翁桜(けいおうざくら)の生花などで彩られた空間に、「富嶽三十六景」とコラボレーションした映像作品が投影される。割ると花の香りがするシャボン玉が会場を舞い、AIが来場者の性別や年代などを分析して流れる音楽が変化する。
茶室をテーマにした「茶室――調心の間――」では、センサーで空間内にいる人の心拍や呼吸を読み取り、映像に反映させるという。
3月3日まで。入場料は大人平日1600円、土日祝2千円。小・中学生1千円。午前10時~午後8時。(西畑志朗)