長崎県佐世保市の観光名所、「九十九島パールシーリゾート」のPRキャラクター「ブツブツくん」と「ブツブツちゃん」が、当初予定より2カ月早い3月いっぱいで活動をやめる。島をモチーフにしたでこぼこのある顔について、「皮膚疾患で悩む人もいるのに」などの声が市などに寄せられたことを受け、「考えが至らなかった」と活動終了を決めた。
リゾートを運営する第三セクター「させぼパール・シー」によると、キャラクターは昨年7月から本格的に使用を始めた。九十九島が、風景だけでなく動物や植物、海洋生物も楽しめることをPRするために、二つの島が飛び出した、という設定。顔に、島の岩肌を表現したデザインで「インパクトを重視した」(同社)という。
しかし、市観光課や同社によると、使用開始後から「皮膚の難病がある人がいることも理解してほしい」「ニキビに悩んでいる」などの声が寄せられた。市から使用中止を求められた同社が、今年度内での使用終了を決めた。
同社の担当者は「キャラクターを選定する時に十分に考えが至らなかった。今回のことを踏まえながら、今後のPR活動に取り組みたい」と話している。(福岡泰雄)