昨年9月の台風24号の影響で倒壊し、海底で見つかった鹿児島県奄美市の灯台が5日、海底から引き揚げられた。
鹿児島・奄美で灯台が消失 根元から無くなる
第10管区海上保安本部の委託を受けた業者が、灯台のあった名瀬港の防波堤そばの海上でクレーンを使ってつり上げた。重さ計4トンになる本体部分は、3メートルと5メートルの二つに割れていた。
同本部によると、灯台は高さ11メートルのFRP(繊維強化プラスチック)製。昨年9月30日に消失が確認され、約2週間後に近くの水深約13メートルの海底で見つかった。灯台とコンクリートの基礎部分を固定するボルトがさびており、台風の波風にさらわれたとみている。
引き揚げた本体は消失原因を調べた後、処分する。新しい灯台は9月末までに設置する予定という。(外尾誠)