台風19号が接近した鹿児島県奄美地方の北部は、21日昼ごろに暴風域に入り、強い雨風にさらされた。空や海の便は乱れ、停電も発生した。
台風19号、今夜から22日にかけ九州接近
喜界島では21日、最大瞬間風速34・5メートル、奄美大島の奄美市名瀬では31・2メートルを記録。両島では同日午後3時現在、約5千戸が停電となった。
奄美空港(奄美大島)では発着便の多くが欠航となり、運航の見通しを聞いたり、予約を取り直したりする乗客らが窓口前で長い列を作った。
奈良県から家族4人で旅行に来ていた公務員堀江勝さん(39)は同日の大阪(伊丹)空港行きの便が欠航となり、島にもう1泊することになった。「明日(22日)の便も満席でキャンセル待ちの状態。次の台風も来ているので、いつ戻れるのか心配です」と話した。(外尾誠)