「耳にもぜいたくな時間を」――岐阜県高山市の老舗綿棒メーカー「平和メディク」が開発した耳かき型に加工した綿棒が販売好調で想定の倍を超える売れ行きだ。「プチぜいたく」がコンセプトで、ともに開発した保湿成分たっぷりの綿棒も今月発売した。
昨年8月に発売された「おとなの耳かきこっとん」は綿棒の片方がしゃもじのような耳かき型。綿を耳かきの形に加工し固める。
「固ければ、耳かきと一緒、柔らかければ耳あかをかき出せない」と、開発には、ほどよい固さを目指して1年以上の試行錯誤を繰り返したという。
全国で販売を始めると、年間の販売想定を半年で達成した。同社は衛生商品のタブーに挑戦した黒い綿棒を製造したことでも知られる。開発に携わった同社の蓑谷章一さん(32)は「黒い綿棒を超える新商品をと思って開発したが、予想以上だった」と驚く。
「おとなの耳かきこっとん」は…