東京都は13日、子どもへの虐待防止を目指す条例案を公表した。罰則はないが、保護者による体罰などを禁止する条文が盛り込まれ、成立すれば、こうした規定は都道府県の条例で初めて。各地で虐待事件がやまないなか、「しつけ」と称した家庭内の体罰が虐待につながりかねないとして、広く禁止を訴えていく構えだ。
特集「小さないのち」
昨年3月に目黒区の船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)が虐待で死亡したとされる事件を受け、都が再発防止策の一環として条例案づくりを進めてきた。20日開会の都議会に提出する予定で、4月からの施行を目指す。
条例案は「保護者の責務」を定めており、そのなかで「体罰その他の子供の品位を傷つける罰を与えてはならない」と明記。都は、「その他の子供の品位を傷つける罰」について、暴言も対象としている。体罰は許されないとのメッセージを打ち出す狙いだ。
そのほか、虐待の早期発見につ…