昨年12月に中国・杭州であった世界短水路選手権の女子100メートル個人メドレーで銀メダルを獲得した岐阜市出身の今井月(るな)選手(18)=愛知・豊川高=が14日、岐阜県庁を訪れた。白血病を公表した同い年で友人の池江璃花子選手(ルネサンス)について「すごく勇気を与えてくれた選手。自分も(池江選手に)勇気を与えられるよう頑張りたい」と話した。
病気の報告は直接、池江選手から電話であったという。「病気のこともよくわからず、何を言ってあげたらいいのかわからなかった」。戸惑う今井選手に池江選手は「ルナは頑張ってね」と伝えたという。
今井選手は自身のインスタグラムに池江選手と一緒の写真を載せ、「焦らないで頑張っていこうね」と投稿。「東京五輪とかではなく、まずは1人の人間としての健康を祈って、そっと見守ってあげてほしい」と呼びかけた。
今井選手はこの日、古田肇・岐阜知事に世界大会で初のメダル獲得を報告するために県庁を訪れていた。「予選から全力を出した」と、準決勝、決勝で自己ベストを記録した。春から東洋大学に進学するが、次回の国体は岐阜県代表で出場をめざすという。バレンタインデーのチョコを贈られた古田知事は「どこにいても岐阜の人だと思っている。頑張ってほしい」とエールを送った。(室田賢)