「まずはしっかり休養して治療に専念し、一日も早く元気な姿を見せてください」――。五輪などに向けて日本選手の強化方針を議論する日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化本部常任委員会が13日、東京都渋谷区の岸記念体育会館で開かれ、自身が白血病だと発表した競泳女子の池江璃花子選手(18)=ルネサンス=に、そうしたメッセージを送った。
出席者によると、会議の冒頭、出席したJOC理事の上野広治・日本水泳連盟副会長が池江選手の状態について報告。その後、山下泰裕・選手強化本部長らがメッセージを伝えたという。
山下本部長は会議後、メディアの取材に応じ、「(池江選手は)相当、精神的にもダメージを受けていると思う。いま、我々にできるのは、みんなで祈ることしかない。今後、できることが出てきたら、それを精いっぱいやりたい」と話した。
また、池江選手がツイッターで自ら病名を公表したことについて「病気との厳しい戦いに向けて覚悟を決められて、ああいう公表になったのだと思う」と話した。