宮崎県は14日、県立延岡病院(宮崎県延岡市)で2016年、腹部大動脈の手術を受けた60代の男性が直後に出血性ショックで死亡したことについて、病院側の過失を認め、遺族に約3680万円を支払うことで和解すると発表した。
県病院局によると、腹部大動脈を人工血管に置き換える手術中、別の血管から出血があった。医師は止血処置をしたが、出血場所がわからないまま手術を終え、約8時間後、男性は死亡した。病院は院内協議などで「止血処置対応に過失があった」とし、損害賠償を求める遺族との和解が決まった。
21日に開会する2月定例県議会に関連の予算案を提出する。