瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ「STU48」と各地の魅力を紹介していく「瀬戸リスト」。谷口茉妃菜(まひな)さん(19)=徳島県出身=と森香穂さん(21)=三重県出身=の2人が岡山県備前市を訪れ、炎が作り上げる美術品「備前焼」に挑戦した。
谷口茉妃菜さん「決定的瞬間撮る!」 その時カキオコは
【動画】「センス問われるね」 森香穂さん、炎の真剣勝負
【360度動画】暗闇に浮かぶ炎 谷口茉妃菜さん「幻のよう」
これまでの瀬戸リスト
土ひねりを体験したのは同市内の窯元・桃蹊堂(とうけいどう)。18代目当主の木村桃山さん(48)が迎えてくれた。
何を作るかを考える2人。迷った末、谷口さんはコップ、森さんは茶わんに決めた。
決まったところで、窯を見学する。「ゆっくり1200度ぐらいまで温度を上げてじっくり焼きます。窯たきを始めると、暖房のようになります」という木村さんの話を聞いて、窯をのぞき込む2人。凍えるような寒さの中、谷口さんは「ここから動かんと思う」。森さんも「そだね」と同意。
木村さんの指導で、丸い粘土の塊をそれぞれの形に仕上げていく。塊の中央に親指で穴を開けて広げる。「あー、爪。伸ばしてるわけじゃないけど、土が入る」と絶叫する森さん。谷口さんは「爪に土を入れてなんぼや!」と意気込む。
土をひねり始めて30分余り。谷口さんはコップの内側に桜型に抜いた粘土を貼った。「母にプレゼントします。これでおいしい物を飲んでほしいと思います」と話す。
茶わんの外側に大小のハート形を貼り付けた森さん。小さいハートには「K」の文字が刻まれている。「小さい方は香穂のK。大きい方はファンの皆さんへの日頃の感謝を込めて、どーんと載せました」とにっこり。
窯の火入れは3月末。焼き上がるには約3週間かかるので、2人が作品と対面するのは4月中旬になりそう。
「炎のアート」作りを体験した2人は、木村さんの子どもたちとおしゃべり。桃蹊堂の皆さんと一緒に記念撮影し、店への色紙にサインをした。木村さんたちは、2人が乗った車を、見えなくなるまで見送ってくれた。(菅野みゆき)