瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ「STU48」と各地の魅力を紹介していく「瀬戸リスト」。谷口茉妃菜(まひな)さん(19)=徳島県出身=と森香穂さん(21)=三重県出身=の2人が岡山県備前市を訪れ、炎が作り上げる美食「カキオコ」を堪能した。
森香穂さん、ファンへの愛はどんなカタチ? 備前焼挑戦
暗闇に浮かぶ炎 小刀作りの谷口茉妃菜さん「幻のよう」
「センス問われるね」 森香穂さん、炎のアート真剣勝負
これまでの瀬戸リスト
瀬戸内海に面した備前市日生(ひなせ)町にはご当地グルメがある。特産のカキがたっぷり入ったお好み焼き「カキオコ」だ。
2人が訪れたのは人気店「ほりお好み焼き」。店長の堀律子さん(61)がキャベツたっぷりの生地を熱い鉄板の上に広げた。「キャベツの切り方は広島風。生地と混ぜるのは関西風」と聞いた森さんは「へえ。キャベツの切り方に違いがあるんですか」と興味津々。次々と堀さんに質問する。
堀さんは「ここは関西と広島の中間だから両方のいいとこ取り」と言いながら、生地にさらにキャベツを載せ、その上にカキをどっさり。
待つこと5分ほど。谷口さんが「決定的瞬間を撮る」と、スマホを構える。堀さんが鮮やかな手つきで「カキオコ」を裏返すと「ジュッ」という音が。森さんも「キャー」と驚きと喜びの声を上げる。
できあがりを待つ間、2人は堀さんとおしゃべり。「STUって知ってました?」とたずねる谷口さん。堀さんは「知ってますよ。でも個人個人はわかりません」。すかさず森さんが「今日から私を推しメンにしてください」とアピール。
いよいよできあがり。堀さんがカキオコをもう一度ひっくり返す。カキが載った面が上を向く。「見た目は悪いけどね」と言いながらソースをかける。「マヨネーズはかけないんですか?」と森さん。「うちはあんまりかけないんですよ」と堀さんは紅ショウガを載せた。
「カキオコが何だか知らなかったから、伝統工芸品かなーって思っていました」と笑う谷口さんは、カキオコを口に運んで「ぷりぷりしてむっちゃおいしい。味は濃厚だけど、食べやすくてカキが好きになった」と絶賛した。
森さんも「カキとソースが合っていておいしい。生より焼いた方が、弾力があるので歯ごたえがしっかりあります。うまみも凝縮されている感じ。カキ鍋を作ることがありますが、これからは焼いてから入れようかな」と満足そうだった。(菅野みゆき)