女性の参政権が認められた1946年4月の衆院選で、女性初の国会議員の一人になった兵庫県宝塚市の佐藤きよ子さんが昨年10月26日、老衰のため死去していたことが親族への取材でわかった。99歳だった。衆院によると、初の女性国会議員39人のうち最年少で、最後の存命者だった。
19年、大阪市生まれ。26歳のとき、戦後初の衆院選に大阪1区から立候補。公約に「食糧の確保と1人3畳の住まい」を掲げて当選した。翌年の選挙で落選したが、その後、住まいの日照権を守る運動や大阪・釜ケ崎などで路上生活者の支援活動に携わった。
2014年に自伝「日本初の女性国会議員 きよ子・95歳の人生奮闘記」(宝塚出版)を出した。(太田康夫)