米下院の監視・改革委員会は19日、トランプ米大統領の側近らが、極めて機密性の高い核技術をサウジアラビアに移転させようとしていたとする報告書を発表した。専門家らの反対を押し切り、議会の承認を得ずに進めていたとされる。
野党民主党が主導する下院の同委は「違法行為の可能性があり、サウジアラビアの核兵器製造につながるおそれもある」と述べた。
報告書は、政権内部にいたとみられる複数の告発者らの証言を中心に作成。技術移転は、サウジアラビアでの数十億ドル規模の原子力発電所施設十数基の建設契約と関連しているとされ、中心人物として、フリン元大統領補佐官やトランプ氏の娘婿のクシュナー氏の名前が挙げられている。
核兵器開発に使われかねない核…