公立高校の入学願書や受検票にある性別欄について、県教育委員会は25日、2020年春の入試から廃止する方針を示した。開会中の県の定例議会で、敷田博昭氏(自民党)の質問に桐谷次郎教育長が答えた。体と心の性が一致しない「トランスジェンダー」などへの配慮が理由だという。
入学願書は受験をする前に氏名、生年月日、住所などを生徒が記入し、志望校に提出する。性別欄については、大阪府と福岡県が今春の入試からの廃止を決定したことを機に、県も廃止を検討していた。
これまで、性別欄が空欄などの場合でも高校側は願書を受け取っていた。県教委は、今年の受験を前に、昨年11月に開催した中学校向けの入試に関する説明会で、「性別欄は生徒に無理に書かせなくてもよい」と説明したという。
横浜市教育委員会も市立高校9…