公園で祖母とはぐれて迷子になり、車道の真ん中を歩いていた9歳の男児を保護したとして、静岡県警静岡中央署は28日、静岡東高3年の築地拳斗さん(18)と右成武志(むさし)さん(18)に感謝状を贈った。
署などによると、2人は1月9日の下校中、静岡市葵区の北街道で、交通量が多い車道の真ん中を9歳の男児が1人で歩いているのを見つけた。男児の後ろに車が列を作っていることに気づくと、急いで手を引いて歩道に連れて行き、警察官の到着まで約15分間、男児を見守った。
2人はともにサッカー部員。右成さんは「お互いアイコンタクトを取って後先を考えずに行動した。こんなに感謝されるなんて」と照れ笑い。築地さんは「とっさに行動できてよかった」と話した。
武村和典署長は「声をかけてくれなければ、命の危険があったかもしれない。本当にありがとうございます」と語りかけた。(松田果穂)