クラシック、映画音楽、ジャズなど幅広いジャンルで活躍した指揮者、作曲家、ピアニストのアンドレ・プレヴィンさんが28日、米ニューヨークの自宅で死去した。89歳だった。AP通信などが伝えた。
1929年、ベルリン生まれ。6歳で音楽学校に進み、ナチスの迫害を逃れロサンゼルスへ。56年、ドラマーのシェリー・マンとミュージカル「マイ・フェア・レディ」の楽曲をアレンジしたジャズアルバムを出し、大ヒット。映画化されたときも音楽を担当し、アカデミー賞を受賞した。
その後、クラシックに活動の軸を移し、洒脱(しゃだつ)な演奏スタイルで人気を博した。ロンドン交響楽団などの首席指揮者を務め、98年にはテネシー・ウィリアムズの戯曲に基づくオペラ「欲望という名の電車」を作曲、日本でも上演された。2009年から12年まで、NHK交響楽団の首席客演指揮者に迎えられた。