大阪府高石市の高石藤井病院で2015年12月、不適切な点滴投与で高校3年の女子生徒(当時18)を死亡させたとして、府警は6日、治療にあたった元非常勤の男性医師(44)を業務上過失致死容疑で書類送検し、発表した。
捜査1課によると、医師は15年12月29日、食物アレルギーとみられる症状で目が腫れるなどして救急外来を受診した女子生徒に、アドレナリン注射薬を過剰に投与するなどして翌日に死亡させた疑いがある。医師は注射薬1ミリリットルを静脈から点滴で投与したといい、女子生徒は直後から「苦しい」と訴えていた。
府警に対し、別の複数の医師が薬剤の投与について問題があったとの見解を示し、書類送検された医師も「正しい処置ができていれば、事故は防げた」などと話したという。