熊本県のキャラクター「くまモン」の中国語圏での正式名称が「熊本熊(ションベンション)」になる。19日に中国・北京で記者会見する。2013年から「酷MA萌(クマモン)」という当て字を使っていたが、わかりにくさもあって、浸透していなかった。
熊本熊と呼ばないで くまモン、「クマじゃないんで」
「熊本熊」は非公式ながら、愛称として定着していたが、くまモンは「クマではなく男の子」という設定があることや、中国国内で「熊本熊」の商標申請が複数あったことから使わないと県が決定。中国語で「COOL」(英語で「かっこいい」の意味)の当て字に使われる「酷」と、アニメ好きが「かわいい」などの意味で使う「萌え」を当てていた。
変更を決めた県は、中国、香港、台湾の当局と協議。複数の商標申請は却下され、県の商標権が認められた。ただ、「クマではない」という設定との矛盾は残る。県の担当者は「その問題についての解決の見込みは、今のところありません」と話している。(大畑滋生)