熊本県の人気キャラクター「くまモン」が8日、東京都中央区の朝日新聞東京本社を訪れ、NHK大河ドラマ「いだてん」の主人公金栗四三(かなくりしそう)の故郷熊本県和水(なごみ)町などをPRした。瀬古利彦DeNAランニングクラブ総監督ともマラソンを縁に交流した。
くまモンの中国語名称「熊本熊」に 酷MA萌は浸透せず
熊本熊と呼ばないで くまモン、「クマじゃないんで」
金栗は日本初の五輪選手。1912年のストックホルム五輪のマラソンに出場した。その後、マラソンの普及のため、今からちょうど100年前の1919年には下関~東京間の1200キロを走破。朝日新聞社がこのイベントに協力した経緯から、同社を訪れた。
この日、くまモンが着ていたシャツは、当時金栗が着用したものを模したもの。足には“マラソン足袋”をはいていた。社内を走ったくまモンは、待ち受ける瀬古総監督のもとへフィニッシュした。
瀬古総監督は現役時代、47年に「金栗賞朝日マラソン」として始まった福岡国際マラソン選手権で優勝4度を誇る。「初めて五輪のマラソンに出場した金栗さんがいたから我々がいる。来年の東京五輪では金栗さんの夢でもあったメダルを絶対に取りたい」と語り、くまモンに応援を求めていた。
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金栗は朝日新聞社と関係が深い。東京高等師範学校(現筑波大)を卒業後、朝日新聞に入社するという話があった。金栗本人はいきさつをこう話している。
「大正3年(1914年)私は…