9日午後0時15分ごろ、新潟県の佐渡島沖合で、新潟港から両津港(佐渡市)に向かう高速水中翼船ジェットフォイル(定員約240人)が、海洋生物とみられる物体と衝突した。船は約1時間後に自力航行で両津港に入港したが、佐渡市消防本部によると、衝突で乗客70人余りがけがをしたという。
消防本部によると、乗っていたのは乗客・乗員125人で、負傷者のうち5人が骨折などの重傷。両津港にドクターヘリを派遣するなどして、容体の確認や病院への搬送にあたっている。
船を運航する佐渡汽船によると、衝突現場は両津港から東に約10キロ沖。高速走行のため機体を浮かせる水中翼の後部に、物体がぶつかったとみられる。2005年11月には、ジェットフォイルの水中翼にクジラとみられる物体がぶつかり、検査のため一時運休になった。