金融庁に無登録で仮想通貨の換金を代行する「FORBES」(東京)が、東京国税局から2018年5月期に約2億円の所得隠しを指摘されていたことが、関係者への取材でわかった。個人が購入した仮想通貨を正規の交換業者で換金し、手数料として得た利益の一部を除外していたという。こうした仮想通貨換金業者の所得隠しが明らかになるのは初めて。
関係者によると同社は、個人が登録業者を利用せずに個人間の相対取引で購入した仮想通貨を、ブローカーを通じて集め、登録業者で換金していた。ブローカーとともに1~5%程度の手数料を得ていたという。
東京国税局は、同社が手数料収入を一部しか申告せず、帳簿の仮装・隠蔽(いんぺい)もあったと判断。経理ミスなども含め総額約2億5千万円の申告漏れを指摘し、重加算税を含め約1億円を追徴課税したという。
仮想通貨については、個人が年…