大阪府知事・市長のダブル選(4月7日投開票)に立候補を表明している4氏が18日、初めて一堂に会して討論会に臨んだ。大阪維新の会の2氏と、自民党が擁立して「反維新」勢力の結集をめざす2氏という構図。討論では、維新が掲げる「大阪都構想」の是非が最大の争点のひとつだと、改めて浮き彫りになった。
出直しダブル選・住民投票…大阪都構想の行方は
討論会は朝日新聞、産経新聞、毎日新聞が共同で開催。大阪市北区の朝日新聞大阪本社で行った。維新側は知事選に立候補する吉村洋文・大阪市長(43)=維新政調会長=と市長選に立候補する松井一郎・府知事(55)=維新代表=が出席。「反維新」側は知事選に立つ小西禎一(ただかず)・元同副知事(64)と市長選に立つ柳本顕・元自民市議(45)が出席した。小西、柳本両氏は自民などが推薦を決めている。
都構想をめぐっては、吉村氏は「府と市が縄張り争いをし、二重行政を重ねてきた」と指摘。松井氏が「二重行政に戻らないため、新しい大都市制度が必要だ」と語った。これに対し、小西氏は「都構想に反対だ。府と市はこれまでも協力してきた」と反論。柳本氏も「大阪市が複数の脆弱(ぜいじゃく)な特別区に分かれてしまう」と足並みをそろえて批判した。