松江南高校(松江市)は20日、男性教諭(62)が、教育学部志望の男子生徒(19)に対し、「お前はヒトラーのよう」「教わる子どもがかわいそう」などと発言したと明らかにした。同校は発言が不適切だったとして、19日に県教育委員会に報告、校長と教諭が生徒と保護者に謝罪した。
同校によると、発言は2月5日の浪人生が通う補習科の英語の授業であった。教諭が雑談で「三角関数や確率は必要なものか」と問い、生徒が「実生活では必要ない」と答えたところ、問題の発言をしたという。
男子生徒は学校の調べに「教師になることを否定されショックだった」と話したという。男性教諭は発言を認め、「多様性を認めず、単純化する考えはヒトラーのようで危険だと思った」と説明。「進路のことを否定し傷つけてしまって申し訳ない」と話しているという。(市野塊)