山口県下松市の県立下松工業高校1年の男子生徒が、担任の40代男性教諭から暴言を繰り返し受け、頭を丸刈りにされたとして、クラスの生徒と保護者が教諭の懲戒免職を求める嘆願書を県教育委員会に提出した。県教委の浅原司教育長は26日、「事実関係を確認している。この教諭の処分を含めて対応していく」と話した。
同校によると、男子生徒は教諭から「ぼけ」「あほ」などの暴言を日常的に受け、髪が長いという理由で頭をバリカンで丸刈りにされた。男子生徒は昨年12月から数日間、学校を休んだ。
クラスの生徒40人と保護者39人は2月下旬、教諭が指導方法の改善要請を聞き入れないなどとして、懲戒免職を求める嘆願書を提出。学校は3月15日に保護者向けの説明会を開き、教諭はその場で謝罪した。すでに担任を外れている。
同校の高橋等校長(57)は「この男性教諭には口頭で指導した。県教委の調査を待ちたい」と話した。(藤牧幸一)