山口県立下松工業高校(同県下松市)1年の男子生徒が、担任の40代の男性教諭から繰り返し暴言を受け、頭をバリカンで丸刈りにされたと訴え、クラスの生徒と保護者が教諭の懲戒免職を求める嘆願書を県教育委員会に提出していたことがわかった。学校側は暴言や丸刈りの事実を認めており、県教委は教諭の処分を検討している。
同校によると、男子生徒は、教諭から「ぼけ」「あほ」などの暴言を日常的に受けていたほか、髪が長いという理由で頭をバリカンで丸刈りにされた。男子生徒は昨年12月から数日間、学校を休んだという。
クラスの生徒40人と保護者39人は2月下旬、教諭が指導方法の改善要請を聞き入れないなどとして、懲戒免職を求める嘆願書を提出。学校は3月15日、保護者向けの説明会を開催。教諭はその場で謝罪した。すでに担任を外れている。
同校の高橋等校長(57)は「この男性教諭には口頭で指導した。県教委の調査を待ちたい」と話している。(藤牧幸一)