滋賀県日野町の滋賀農業公園ブルーメの丘に3月、巨大アスレチック施設「アルプスジム」が誕生した。子どもから大人まで、つり橋渡りなど様々な課題に挑戦できる。怖いもの知らずの子どもの頃を思い出しながら体験した。
ジムは4層構造のドイツ製で高さ17メートル。手足を連係させて渡らなければいけないロープ系、サーフボードなどに乗って進み方を工夫する移動系、バネの上にある踏み板などを渡るバランス系、ボードの突起を伝うボルダリング系、そしてこれらを組み合わせた複合系の全部で72のアトラクションが用意されている。
まずは、腰と太もものベルトで体を支えるハーネス型安全具を装着してもらう。安全具には2個のカラビナが付いていて、これをジム全体に巡らされている安全用のワイヤロープにつなぐ。中にいる間は両方同時に解除できず、1個のカラビナは必ず安全ロープにつながっている仕組みだ。
最上の4層目に上がる。アトラクションは、勇気があればできる「青」→勇気にバランス感が必要な「赤」→さらに腕力も要る「黒」に分けられている。ここは、反対側まで下が丸見えでグラグラ揺れる板の橋や両手でぶら下がって渡るボードなど、赤と黒のアトラクションばかりだ。
戻ることもできるが、意を決してグラグラ橋に挑んだ。はるか下に地面が見えて足がすくむ。踏み出すたびに板が上下左右に振れ、極めて不安定。頭上の二つのカラビナにつながるベルトを支えに何とか渡った。
一息つくと、「キャー」「オーッ」といった喚声が響き渡っていた。つり橋の途中で動けなくなった女性、ぶら下がりボードで残り約2メートルを顔を赤くして渡り終えようとしている男性、スタスタと一本橋を進む少年……。若者グループや家族連れが、怖がりながらもジムを楽しんでいた。
兵庫県西宮市から5人で来た学…