3月18日に92歳で亡くなった俳優の織本順吉の最晩年を追い、大きな反響があったNHKのドキュメンタリー番組が再放送される。ディレクターは織本の長女で放送作家の中村結美(58)。老いゆく父親に4年半にわたってカメラを向け続けた理由を聞いた。 「内心に積年の憤りがありました」と中村は明かす。映画やドラマなど2千作以上に出演してきた名脇役「織本順吉」は尊敬していたが、家族に理不尽に当たることが多く、けんかすることもしばしばだったという。 撮影を始めたのは2013年ごろ。認知症のような症状が出始めたが織本は認めず、変わらぬペースで俳優業を続けようとしていたのがきっかけだった。 病院で受診させるための説得材… |
父に「素の自分」あったのか 俳優・織本順吉を撮った娘
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