今月、京都市右京区の京都学園大が京都先端科学大に名称変更した。大学の理事長は、モーター大手の日本電産のカリスマ創業者、永守重信会長(74)。京都市内で3日にあった入学式では、100億円以上の私財を投じて大学運営に乗り出した理由を、新入生の前で語った。
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入学式での永守氏のあいさつの要旨は次の通り。
この大学はついこの間まで京都学園大学という名で、50年の歴史を有している。京都先端科学大学は単に名前が変わっただけではなく、まったく違う大学に変わったと思って頂きたい。
私は46年前、自宅で従業員3人で日本電産という会社を創業した。その企業家が、なぜ大学経営に乗り出したか。今まで大学生を採用する側にいた。ところが期待できる人材が全く出てこない。今の大学は社会に役立たん人間ばかり出している。こういう強い思い、怒りに近いものを持っていた。偏差値とブランド主義に固まってしまい、真の教育がなされていないと思っている。
卒業しても英語がしゃべれない…