宮城県涌谷町は4日夜、大橋信夫町長(69)が同日午後6時に死亡したと発表した。町などによると、この日朝から登庁せず、連絡がつかなかったため、町と家族が県警に相談。町内の自宅近くの山林で遺体が見つかったという。自殺の可能性が高いとみられる。
大橋氏は町議などを経て、2015年の町長選で初当選。今年8月の任期満了に伴う町長選に向け、1月の町議会で立候補表明をしていた。
涌谷町は今年1月、人口減少や少子高齢化に伴って将来的に財政破綻(はたん)の懸念があるとして、「財政非常事態宣言」を出した。また、17年度に固定資産税として納付された現金約31万円がなくなったことが昨年発覚。責任をとって大橋氏が今年1月から給与を50%削減し、副町長が辞任していた。