4日正午過ぎ、左京区の蹴上インクライン近くの路上で、スウェーデンから旅行に来ていた女児(10)が猿にふくらはぎをかまれた。府警によると、女児は軽傷。2、3日にも近くにある浄土宗総本山の知恩院(東山区)の境内で、東京都の女性(69)と松山市の女性(45)が足をかまれてけがをした。
京都の知恩院で猿にかまれる被害相次ぐ 観光客らけが
東山署によると、いずれの被害でも、子猿と親とみられる大きな猿が目撃されている。4日は女児に子猿が近づいてきた後、親とみられる猿がかみついた。
京都市地域自治推進室によると、2月以降、知恩院や南禅寺(左京区)の境内や周辺で男女14人(10~80代)、伏見稲荷(伏見区)の境内や周辺で男女5人(20~40代)がかみつかれたりひっかかれたりした。担当者は「撮影したり触ろうとしたりせず逃げて」と呼びかけている。
東山署と川端署は4日、注意を呼びかけるチラシをつくり、交番やホテルに貼り出した。