天皇、皇后両陛下は4日、皇居・御所でパナマのバレラ大統領夫妻と会見した。在位中、外国首脳との会見はこれで最後となる。天皇陛下はせきの症状があったが、症状がおさまり、予定通り会見に臨んだ。
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宮内庁によると、大統領が「世界の平和と繁栄のために陛下が残された功績に対して心から感謝いたします」と伝えると、陛下は「平成の時代は戦争がなかったということが、一番重要だと思います。それは、日本国民が戦争の悲惨さを真剣に考え、対応してきたからだと思います」と語ったという。
バレラ氏はその後行われた安倍晋三首相との首脳会談後の共同記者発表で「退位を今月に控えた中で、最後の外国訪問客としてこのような謁見(えっけん)の機会を与えてくださったことに深い謝意を表したい」と語った。(緒方雄大)