佐賀県基山町の私立東明館(とうめいかん)中学・高校は6日、記者会見を開き、中学2年だった14歳の男子生徒が先月23日に自殺していたと発表した。遺族の話から、いじめで自殺に追い込まれた疑いがあるとみて、第三者委員会を設置して調べるという。
同校は「遺族の意向などにより、自殺の状況や、いじめの疑いがあると判断した根拠は現時点では答えられない」としている。
同校によると、生徒が自殺した前日の先月22日は終業式があり、生徒も出席していた。今月1日になり、遺族から学校に自殺について連絡があった。学校はいじめ防止対策推進法の「重大事態」と捉え、翌2日に県へ報告し、第三者委を設けることにした。
第三者委は、県臨床心理士会長の高尾兼利・西九州大教授を委員長に、弁護士や精神科医ら計5人で構成。月内にも初会合を開く。高尾教授は県いじめ問題対策委員会の委員長。
同校は6日、緊急の保護者会を開き、生徒の自殺について説明。この日あった始業式で在校生にも知らせたという。(大野博)