徳島県知事選は現職の飯泉嘉門(いいずみかもん)氏(58)が多選批判をかわし、5選を決めた。
7日午後8時半過ぎ、飯泉氏は支持者らと万歳後、「『長すぎる』というわかりやすいワンイシュー(単一争点)の戦いは難しいと実感した」と振り返った。
4期目は消費者庁誘致に名乗りを上げ、地方拠点の開設にこぎつけた。こうした手腕が評価される一方で、県の音楽事業のプロデュースを任せた知人の脱税事件が発覚。「多選の弊害」と批判された。
こうした中、県議で自民党県連副幹事長の岸本泰治氏(61)が立候補を表明し離党。後藤田正純衆院議員(徳島1区)が支援したが、飯泉氏は自民県連や公明県本部などの推薦を得て盤石の態勢で乗り切った。