4年前の春、高校3年生としての学生生活が始まる目前に脳出血で倒れ、左半身にまひが残った佐賀市の21歳の女性がいる。リハビリに励む彼女はこのほど、本を自費出版した。経験や前向きな毎日を伝え、同じ病にかかった人など困難を前にした人々の力になりたいと願う。
《「ヤバイヤバイ、死にそう!」 直感でそう思うほどの、激しい痛みだった》
momoちゃん(ペンネーム)は、東京に住んでいた姉の家に遊びに行った2015年4月の朝、経験したことのない頭の痛みを感じた。
救急車で病院へ。3日ほど経ち、ベッドの上で目を開けた。左半身の自由を失っていた。「脳動静脈奇形による破裂」だった。
《何気(なにげ)なく始めたブログが、私の世界を広げてくれた》
都内で転院後、インターネットでブログを始めた。前の病院の看護師らに経過などを知ってもらうためだった。
思わぬ反応があった。
「勇気づけられました」「若い…