奈良市出身の俳優、加藤雅也さん(55)が2月、イベントで奈良の観光について熱く語った。これまで地元と縁の薄かった加藤さんが「奈良推し」を前面に出し始めた、そのきっかけとは――。
加藤さんは奈良市出身で、市立春日中学校、県立奈良高校を卒業している。北野武監督の「BROTHER」への出演などで知られ、最近ではNHK連続テレビ小説「まんぷく」でおちゃめな喫茶店主を演じて話題になった。
イベントは市職員の高松明弘さん(37)が代表を務め、地域活性化に取り組む団体「編集奈良」が企画。会場のはぐくみセンターで、自治体職員や観光関係者ら約50人が聴き入った。
「俳優としては、これまで地元との縁は薄かった」という加藤さん。だが、奈良市出身の映画監督・河瀬直美さんに「なぜ奈良の映画に出ないんですか」と言われたことを機に、奈良県天理市で撮影された新作映画「二階堂家物語」で主演を務めた。奈良市の観光特別大使にも就任が決まり、改めて奈良の街を歩き回った。
その中で目にとまったのが奈良…