パラリンピックがゲームになる――。2020年東京パラリンピック開幕まで13日であと500日となるのを前に、国際パラリンピック委員会(IPC)などは12日、世界で初となる公式ゲームの制作を発表した。東京大会で実施される22競技のうち、ボッチャや車いすバスケットなどがプレーでき、20年の大会前の発売を予定している。
障害者スポーツ、RPGに 「FF15」制作者が描く
パラスポーツの若年層への普及と大会機運を高めるのが目的。ゲームタイトルは「ザ ペガサス ドリーム ツアー」で、ペガサスシティーという仮想の街を舞台に、主人公がボッチャなどのパラスポーツ体験を通して、自身に眠る特殊能力を引き出しながら成長を遂げていくスポーツロールプレイングゲームだ。選手はスタイリッシュに描かれており、実在の選手も登場予定。スマートフォンを始めタブレット端末などへの配信を想定している。
ゲーム制作は、スクウェア・エニックスで人気ゲーム「ファイナルファンタジー15」を手掛けた「JP GAMES」代表の田畑端氏が担当。IPCのパーソンズ会長は「パラリンピックへの関心を高めるとともに、大会が持つ熱気や情熱、興奮を体験し、楽しめることに貢献してくれると確信しています」とコメントした。