立憲民主党の枝野幸男代表が15日、衆院大阪12区補選(21日投開票)に共産党が無所属候補として擁立した宮本岳志・前衆院議員の陣営を訪ね、宮本氏を激励した。立憲は自主投票の方針だが、宮本氏の苦戦が報じられる中、枝野氏自ら支援に踏み出した。
枝野氏は大阪府寝屋川市にある宮本氏の選挙事務所を訪れ、「必勝を祈る」と記したポスターを手渡した。宮本氏は「百人力だ。無所属で立ったかいがあった」と応じた。共産の小池晃書記局長は15日の記者会見で「党首が選挙事務所を訪問するのは大きい。こういった形で一歩ずつ本気の共闘に近づく努力をしたい」と歓迎した。
大阪12区補選には宮本氏、自民新顔の北川晋平氏、維新新顔の藤田文武氏、無所属前職の樽床伸二元総務相の計4人が立候補している。直近の朝日新聞の情勢調査では、藤田氏がやや先行、北川氏が激しく追い、宮本氏は厳しい戦い。共産は今月2日、宮本氏を「野党統一候補」として支援するよう野党各党に要請したが、立憲と国民民主党はすでに自主投票を決めていた。(中崎太郎)