パリのノートルダム大聖堂の火災を受け、ミュージカル「ノートルダムの鐘」を名古屋で上演中の劇団四季は16日、会場の名古屋四季劇場(名古屋市中村区)に「被災された大聖堂の皆さま、パリ市民の皆さまに、心よりお見舞い申し上げます」などとするメッセージを張り出した。さらに、公式ツイッターには日仏英3カ国語でお見舞いの言葉を投稿した。
【写真】ノートルダム大聖堂の尖塔(せんとう)部分が炎と煙にのみ込まれながら崩れ落ちる瞬間をとらえた
メッセージは「『ノートルダムの鐘』を大切な作品として愛しています。その舞台で起こったこのたびの悲しい出来事に、出演者・スタッフ一同、深い衝撃を受けております」などとしたうえで、「一日も早い復興をお祈りいたします。大聖堂の荘厳な鐘の音が、平穏なパリの街に響きわたる日常が一刻も早く訪れますように、心から願っております」と結んでいる。
舞台を見に来た名古屋市緑区の会社経営津田絋彰さん(40)は「先月ひとりで『ノートルダムの鐘』を見て感動し、きょうは母を連れてきた。その日にこんなニュースを見るなんて、本当にびっくりした。舞台を見てノートルダム大聖堂に行きたいと思っていたのですが……。修復できるといいですね」と話した。
「ノートルダムの鐘」はフランスの文豪ビクトル・ユゴーの代表作「ノートルダム・ド・パリ」をもとにしたミュージカル。ノートルダム大聖堂の鐘突き男カジモド、聖職者フロロー、警備隊長フィーバスと、美しい踊り子エスメラルダの間に生まれる愛憎を描く。(千葉恵理子)