約半世紀前にモンゴル・ゴビ砂漠で長い腕の化石だけが見つかり、これまで「謎の恐竜」と呼ばれていたデイノケイルス。北海道大学などの国際調査チームが2006年と09年に新たに見つけた2体の化石をもとにした全身復元骨格が完成し、北海道内の作業場で報道陣に公開された。
デイノケイルスは、1965年にゴビ砂漠の7千万年前の地層から、長さ2・4メートルの腕の化石が発見された。名前は「恐ろしい手」を意味し、大きなかぎ爪を持つ手に由来する。腕の化石が見つかって以降詳しいことがわからなかった。
調査チームの研究によって、オルニトミモサウルス類の恐竜と判明。主に植物を食べていたと考えられる。長い腕は熊手のように植物を寄せ集める役割をしていたらしい。
復元された骨格は全長約12メートル。高さ約4・5メートル。北大総合博物館の小林快次教授は「腕からだけでも大きな恐竜とは想像していたが、組み上がると本当に大きいと思った」と驚きを隠さない。
また、北海道むかわ町で見つか…