米タイム誌は17日、毎年恒例の「世界で最も影響力のある100人」を発表し、日本からは女子テニス世界ランク1位の大坂なおみ(21)が選ばれた。米下院で多数となった野党・民主党を率いるペロシ議長、ベネズエラのマドゥロ政権に対抗し、暫定大統領就任を宣言したグアイド国会議長らも選出された。
全米、全豪と4大大会を連勝した大坂については、4大大会を18回制した女子テニスのかつての名選手、クリス・エバート氏が「今後何年もチャンピオンとして君臨するかもしれない」などと選評を執筆。日本生まれで米国育ちの経歴を紹介し、「この誠実で礼儀正しく、控えめなテニスの虫以上に、よりグローバル化、多文化化された将来を象徴する人はいない」とした。
「影響力のある100人」は、世界の政治家やスター、企業家、研究者などさまざまな分野から良い意味でも悪い意味でも選ばれており、トランプ米大統領や習近平(シーチンピン)・中国国家主席らも選ばれた。昨年選出された安倍晋三首相や韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長は今年は選ばれなかった。(ニューヨーク=鵜飼啓)