長野・志賀高原と群馬・草津温泉を結び、草津白根山系の火山活動の影響で立ち入り規制されていた志賀草津高原ルート(国道292号)が19日、再開通した。立ち入り規制の緩和と冬季閉鎖解除に伴った“春到来”。ただ、安全対策でオープンカーやオートバイ、自転車は通行禁止という異例の形となった。
午前10時、草津町の天狗(てんぐ)山ゲートが開放された。観光バスや県内外のナンバーの車両一台一台の運転手に、「駐停車はできません」と監視員が声を掛けながら交通規制の内容が書かれたチラシを手渡した。規制区域外の雪の回廊付近に設けられた駐車場では、車を止めて散策を楽しむ観光客の姿も見られた。
昨シーズンは火山活動の影響で、通行できたのは計9日間。噴火警戒レベル2の白根山(湯釜付近)の火口から半径1キロ以内は立ち入り規制区域のままだが、草津町の黒岩信忠町長が「例外的に」高原ルートの一部区間(2・5キロ)のみ立ち入りを認め、安全対策を確認した上で道路管理者の県が条件付きで認めた。
規制区域内の白根レストハウス…