米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設をめぐり、在米日本人ら十数人が22日午後(日本時間23日未明)、米ニューヨークの日本総領事館前で抗議活動を行った。22日は地球規模で環境問題を考える「アースデイ」。参加者らは「米軍は環境を破壊している」と訴えた。
市民団体や関心のある個人がフェイスブックで呼びかけて実施。国の天然記念物ジュゴンの人形を手に「私の家を守って」などと声をあげ、在ニューヨーク総領事館に辺野古への移設中止を申し入れる書簡を届けた。
21日に投開票された衆院沖縄3区補選では、移設反対を掲げた無所属新顔が勝利。だが、政府は辺野古移設を進める姿勢を崩していない。名護市出身の落合秀子さんは「沖縄の民意はノーを突きつけている。透き通った海をなんとしても守りたい」と語った。
活動に参加したニューヨーク市立大の講師、ラッセル・デイルさん(58)は「基地問題は沖縄や日本だけでなく、米国にとっても非常に重要な問題。ぜひ多くの人に知ってもらいたい」と述べた。(ニューヨーク=藤原学思)